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ニゲラのタジマジとローズマリーバンドルのワークショップ

ハーブが盛りの季節です
今、我がフローリックファームは、この季節を心まちにしていたかのようにハーブたちがぐんぐん伸びて花は次々と開花しています

2020年10月に初め種を蒔き、その翌年に開花したニゲラ
自家採取をして今年開花した花は、より原種に近づき
もともと4色ほど咲いていましたが、青5割、白4割、ピンク1割程度となりました
(濃い紫は1株程度しか出ませんでした)

お花の開花は温度変化によりますが、標高400mの高原都市ここ御殿場では5月末頃。
開花に合わせてワークショップのお知らせをしてみなさんにお集まりいただきました



タジマジとは…

英国ビクトリア時代のフラワーデザインで、香りのある花やハーブを同心円状にデザインした花束のことで、香りやバーブの効能で疫病除けや魔除けになることや、イースターなどの伝統行事にも欠かせない、神聖なフラワーアイテム
また、同じお花をぎゅぎゅっと集めて配置させるデザインは、古典的ですが、シンプルなかわいらしさがあります


新緑の季節であるこの時期は、植物の生命エネルギー「フィトンチッド」がみなぎっていて、フラワーエッセンスを始めとした植物のアイテムを作るのにはもってこいの季節。
というわけで、今回はニゲラとカモミールのタジマジと、ローズマリーのハーブバンドルを作るワークショップを企画しました



フローリックファームで育ったお花をその日の朝に使う分だけ収穫

私の長年の夢…
「森でワークショップをすること。」

森から好きな枝や木の実、花を雑草とか関係なくおのおの採取してきて、十人十色のアレンジを作る。
偶然見つけたものや、その時期にしか採れない素材をどれだけ楽しめるか。とか
人それぞれの選び取る力や調理方法を見せ合うことで、新しい学びがあったり…
いつか叶えてみたいことです。

それが出来るのはまだまだ先の話ですが、
今回のような、全てファームのお花だけ使うことにこだわって行うワークショプはそれに一歩近づく大切な企画なのです


今回のワークショップでは、開花したニゲラをその日の朝に使う分だけ収穫
日によって開花する色合いが違ったり、ベースに使う花が、パセリの花やナズナ、ニゲラの種だったりとその日に採れるもので変えました
全部で3日程でしたが、作り手も違うのも手伝って、全然違うタジマジができたのがとても楽しかったです


今回はブーケとハーブバンドルの二本立て
ローズマリーバンドルって何?

浄化作用のあるハーブをふんだんの使って作るバンドル
ホワイトセージを使ったものが有名ですが、この時期にぐんぐん伸びるローズマリーにも良い作用があるそうです

守護、若返り、魔除けなどのヒーリング効果や、乾燥した枝を燃やすことによって場の浄化作用があります

お料理以外の使い道がなかなか… 旺盛に伸びるローズマリー問題を抱えている方が以外に多いようで、「ただ飾っておくだけでもおしゃれ」と、このアイディアは好評でした

浄化に使う時は、完全に乾いてから下部分にライターで火を点けて使います
お香とは違いすぐに消えてしまうのですが、少し煙が出れば浄化になるので、自然に消えるまでが1回分と考えるのが良いと思います


足るを知るについて考える

今回のワークショップで使った花材は、この時期に自分の手で収穫したもののみ

そもそも私がフローリックを始めたのは
商業的な花屋の世界に疑問を投げかけるため。

市場に行けば、旬のもので極上の花(農薬を使い虫食い一つなく、沢山の緩衝材を使いキズ一つない花)や、旬でないひょろひょろの花(沢山の化石燃料を使い、加温して無理に作った花)まで、お金を出せば何でも揃います
しかもそれらが、需要と供給で値段が高騰したり、箱代にもならないほど安く取引されてたり。そのアップダウンに翻弄されてメンタルを壊した競人たちが暴言を吐きながら売り捌いていること
そしてそうやって取引された花が大量に廃棄せれていること。
こんなにも地球に負担をかけてまで「花の良さを」とか言っている業界に嫌気がさしたからです

花は本来、その土地に根付いていて、季節が来れば自然に咲くもの。
(土地に合わないものを移植して維持させるには相当な手間とコストがかかります)

今、そこに咲いているだけで良い。という尊さがあるのだと思います

だから私は、旬のお花にこだわるし、今しかないこの美しさを最高のタイミングで最高の楽しみ方をサプライズに乗せて伝えたい

今、そこに今年も咲いてくれてありがとう。
私がお世話できる分だけ、私の手で届けられる人の分だけ、
また来年も咲いてくれれば嬉しいです。と思う






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